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人間劇場を読んで

   人間劇場を読んで

明治大学の齋藤孝さんの表題の本を読んで、すぐに

思い出したのは、渥美清さん扮する寅さんと葛飾柴又

の住人が繰り広げる下町の個性あふれるやりとりでした。

 齋藤孝さんは、小林秀雄を始めとして宮沢賢治、藤沢周平、

勝海舟、内田百閒、ニーチェ、リチャード・バックなどなど

の有名な文章から、人間の面白みや情緒の機微、成長の過程

での変容と深みなどを人間劇場と題して“技”という表現で

書いておられました。

 私は、社会や人間の奥深くに潜む闇やどうしようもない

切なさを、司馬遼太郎さんの文学的表現法によって書かれ

ている本に魅せられていましたが、この本で少し楽になる

気がしました。寅さんを思い出したくらいですから、人間の

見方が緩やかになったんでしょうね。

 どうしようもない開けっぴろげのわがままと見当違いの

自己尊厳が同居した寅さんを支える家族縁者の人間模様が

人間劇場だと思いました。その文章からその人と成りを感じ、

匂いまでもする気がします。書く人によって、その人の有り様が

手に取る様に解ることがあります。名文だからではなくて、

その人の表現力が自然に出てくるのです。

 それを齋藤孝さんは、“技”と表現されていると思いました。

 心を研ぎ澄まして、語彙に託す時、その人にしかわからない

出来事を少し客観化するのでしょう。それなのに底に厳然とある

その人が浮き立つのでしょう。

 いい本と出会う楽しみが増えました。
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